結婚25周年という大切な節目に記念のペアリングをお作りいただいたお客様の事例をご紹介いたします。
フルオーダーのジュエリーをどのように制作させていただいているかを実際のお客様のやりとりを交えここに紹介をさせていただきます。
結婚25周年記念にペアリングを探しています。
いろいろなお店のデザインを見て大方のイメージがあります。
側面には時計の8角形のイメージ、そしてルイヴィトンさんの気に入っている凹みのデザインのイメージを合わせたリングデザインにしたいです。
八面のうち連続した三面に凹み
凹みは鏡面仕上げ
両サイド穴の横側に名前
中央の凹みは底に 25
宜しくお願い致します。
大方のデザインイメージを持っていらっしゃったので、あとは太さのイメージはどのぐらいが良いのかを多数あるサンプルリングをご覧いただきながら、お好みの幅のイメージを教えていただきました。
そして、デザインが等間隔のデザインですので、CADにて設計し制作することが向いているデザインと判断、まずは
CAD設計し、レンダリングという完成イメージの画像をメールに添付させていただき、お客様ご自身にもイメージを確認していただく流れとさせていただきました。
ご予算もお決めでいらっしゃいました。
しっかりと考えていらっしゃるお客様でしたので、大幅にずれることはないように意識してお作りを進めます。
デザイン、いろいろ工夫いただきありがとうございます。
1.段差
段差無しでいこうと思います。
境目は多少曲線になってしまいますが、パテックのノーチラスのようなイメージでしょうか。
2.サイド
サイドにダイヤを入れる場合、サイドの鏡面仕上げの部分は幅を狭くすることも可能でしょうか。
男性用より幅は狭くし、ダイヤの入る垂直部分を確保しつつ、高さを抑えると、どうでしょう?
内側サイドは男性用は、指が入りやすいように角を取っていただきたいのですが、
女性用のサイドダイヤの場合は高さを確保するために角を取らなくても結構です。
3.ダイヤ
ダイヤは表面に入れる案が優勢です。
自前のネックレスのダイヤを真ん中の凹みに入れたいと考えていますので、打合せに持参します。
4.凹みの印字
男性用
1.ERI KAZUSHI
2.25
3.1994-2019
女性用
1.25
2.ダイヤ
3.1994-2019
※ 指輪内側に ERI KAZUSHI
5.鏡面とつや消しのバランス
上面はつや消し
凹みは鏡面
上部サイドは鏡面
側面縦の部分は どうしましょう??? 男性はつや消し 女性はサイドダイヤの場合???
以上がお送りいただいた資料より考えたことです。
宜しくお願い致します。
お客様から画像を見てしっかりとご意見をいただきましたので、下記の内容はそれについて返信をさせていただきましたものです。
時にはこちらのように長文となってしまうこともあります。
できるだけ短くお伝えしたいのですが、伝えたいことがたくさんある場合、どうしても気持ちも高ぶり長文となることはあります。
それだけ気合の入っている作品でもありました。
1.段差について
段差はなしということですね。かしこまりました。
パテックのノーチラスですとかなり丸みのある印象になっておりますが、印象としては先日ご来店時にメールしていただきました時計の印象で設計はしております。
こちらの形状につきましては、立体の造形を実際にご覧になった方がわかりやすいかと思いますので、立体造形物を宅配にてお届けしたいなと考えております。
オーダーされるお客様の場合、やはりご自身の思うデザインになっているかということが一番気にかかることだと思います。
また私たちもお客様のお好みをしっかりと把握したいものですから、ご覧いただきたいです。
ヤマト運輸さんより日時指定ができます◎
2.サイドについて
確かにサイド幅を狭くすれば高さも出しやすいですね。
さすがのお考えです。
こちらのデザインで似合うダイヤの留め方を考えますと、ある程度しっかりと した高さが残るようにしないといけません。
サイドを短くしたとしてそのスペースがとれるかどうか、CAD設計者とも確認をしましたが、それでも心配はしておりました。
また、工業製品とは違い、プラチナで加工しますので、狭い幅での明確な差が出るかどうかも心配な点の一つではあります。
ですので、一度どのようになるかを再度設計及び画像をお作りしたいと考えております。(造形をご覧いただいてから)
3.ダイヤについて
お持ちのダイヤモンドのサイズが合うと良いなと思います。
ダイヤのサイズにつきましては厳密な寸法を必要としますので、お手数ですが
お持ちいただいて、打ち合わせ時に相談させていただければと思います。
4.凹みの印字
かしこまりました◎
意味のある印字、とても素敵です。
こちらのイメージで今後の画像はお作りいたします。
5.鏡面とつや消しのバランス
上面はつや消し、凹みは鏡面、上部サイドは鏡面はお代わりないイメージでいらっしゃいますね◎
側面はつや消しでも綺麗にお作りはできます。
側面がつや消しですと全体的なイメージはつや消しの印象が強くなるかと思います。
つやのある華やかな印象の方がお好きであれば光沢仕上げの方が良いかと思います。
女性用ですとダイヤをお留した場合、ダイヤとの差がはっきりでるので、つや消しも綺麗だと思います。
ただ、女性は光沢の方がお好きな方も多いイメージですので、お好みの問題もあるかと思います。
こちらに関しましては、双方のイメージをCADで表現できるようですので、改めてお作りする時に双方のイメージをお見せできるよう画像をお作りいたします。
今後の流れとしまして、
お客様がしっかりと考えてくだっさっている素敵なデザインのリングですので、一度今回お作りしました造形をご自宅にお送りいたします。
8角形のイメージ等、造形でご確認いただき、お好みに近い寸法イメージで再度、CAD設計及び画像制作(マット仕上げも含む)し、もう一度メールにて
お送りご検討いただきたいと思っております。
長くなって申し訳ありませんが、お返事をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
現在のイメージ
1.サイドの鏡面部分がキモです。
イメージはあくまでもAPのロイヤルオーク40周年モデル
素材はプラチナで作られた時計です。
2.サイドの垂直部分をつや消しにした場合、下部の指を
入れる部分の角を
なめらかな鏡面仕上げで面取りできればと考えています。
3.鏡面とつや消しのコントラストが重要ですが、
表面の凹みも鏡面なので、やりすぎ感、がでないか気がかりです。
4.立体造形物の郵送ありがとうございます。
不在時は宅配BOXへお願いします。
5.表面の質感と光り方が重要ですので、CADのイメージも非常に重要です。
1.素材はプラチナなのですね。
時計の知識が全くない私、大変失礼いたしました。
CAD職人に作り方を確認したところ、時計は鍛造での制作とのことです。
鍛造ですと、金型で圧縮し成型することになりますので、硬さもあり、
面が整いやすいかと思います。
オーダー制作でお受けするジュエリーとなりますと鋳造での制作となります。
鍛造で制作されているジュエリーもありますが、基本的に大量生産品となり、
オーダーメイドの作品で鍛造にての制作は不可能です。
鋳造の場合、面を綺麗に仕上げたい場合は硬化処理をし、通常よりも硬さをしっかり出して仕上げることもします。
ただし、素材が硬くなるので、つや消しがしっかりと表面につかず、確実に薄 くなります。
一番初めのお作りの場合は、つや消しをしてから硬化処理をするので、
しっかりとつや消し感はでますが、今後の無料メンテナンス時にかけ直した場 合がやんわりと薄い状態になります。
硬化処理をしない場合でも加工職人は当店でも一番腕の良い、また他店さんか らも高評価の職人が仕上げてまいります。
かなりしっかりとしたクオリティでの仕上げは可能ではあります。
今後、お作りをする際は硬化処理をするかしないかはご相談の上で進めてまいります。
2.加工上での面取りは可能です。通常CADではそこまで表現しませんが、こだわりのあるお客様なので、表現できるようであればさせていただきます。
確かに面取りしないとかなり鋭角になりますので、リング制作をする場合は
基本的には面取りをしております。
3・5.鏡面とつや消し、確かに想像だけだと難しいです。
CADで2パターンご用意し、できるだけわかりやすいように心がけます。
6.まずは11月19日に最終的なCADイメージをお送りできるようにいたします。
お届け予定の造形モデルを確認していただき、
最終的なお二人のイメージをもう一度あらためてお聞かせいただけると幸いです。そのご意見を基に設計しなおし、刻印等変更された部分を加えながら
表現させていただきます。
私たちもとても楽しみながら制作しております◎
お手数をおかけしますが、アドバイスをどうぞよろしくお願いいたします。
お世話になります。
造形お送りいただきありがとうございました。
造形をみて考えたことをお伝えします。
1.女性用
側面ダイヤは指輪の厚みがありすぎて、きゃしゃな妻には不評でした
表面凹みに配置する方向で考えます。
また、指輪自体もあまり厚みがないほうが良いようです。
2.表面の凹み
凹みの直径はもう少し広げることは可能でしょうか。
3.凹みの配置
ダイヤを配置する場合凹みを4つにして四方に均等配置という考えもありかなと考えました。
男子用にもダイヤは可能でしょうか?
早速造形モデルをご覧いただき、メールをいただきました◎
立体的な造形モデルはほぼ実寸になります。
そして素材はプラスティックになりますので、割れにくい素材なので指に着けて頂くことも可能です。
平面よりもさらに出来上がりイメージが伝わりますので、フルオーダーでも安心していただけると思います。
手作りのものとは違い、この時点では修正することも可能ですので、よりお好みに近づけてお作りすることが可能なのです。
CAD設計を取り入れたことにより、作り手側の私たちも安心して進めることができるようになりました。
そしてお二人でご来店くださり、打ち合わせをさせていただきました。
現時点でのお二人からのご希望のイメージを再設計し最終的にまとめた設計画像をお作りしました。
マット仕上げの部分は本来ヘアラインのご希望ですが、ヘアラインの仕上げイメージの表現が難しかったので、通常のサンドブラストタイプで光沢とマットのコントラストを表現しました。
こちらでは画像の枚数は省かせていただきます。
仕上げがとても難しい作品でしたので、面が綺麗に整う様に硬化処理を施し、腕の良い職人が丁寧に仕上げました。
レーザー刻印も良い位置にセッティングをすることがとても難しく、修正しながら完成までお作りをいたしました。
記念日をすぎてしまいましたが、快くお待ちくださり感謝しております。
こだわりの結婚25周年記念のリングが完成いたしました。
後にもう少し8面体をもう少し時計の8面体に近づけたいとのご要望があり、できるだけ気に入ってくださるように職人もどうやったら表現できるかとあれこれ考えながら修正をさせていただきました。
お客様に温かく見守っていただきながら制作をさせていただきました。
今後は無料メンテナンスをご利用いただきながら、末永くご愛用いただけると嬉しく思います。
ジュエリーのスペシャリストだけで創ってきた伝統と革新の心を持ち続けるハイクオリティショップ。
そしていつまでもお客様と共に嬉しい楽しいを永遠にお届けしたくて...
感謝し続けるJewelry専門カンパニー。